KONICA II Bというカメラ(その1)

オールドフィルムカメラの沼に落ちていく過程で「レンジファインダー」という言葉に出会いました。

掘っていくと、三角測距の距離計のついたファインダーのことだとわかり、レンズとその距離計が連動しているカメラが1950年代から60年代にかけてたくさん存在していたと知りました。

レンジファインダーのカメラをさわってみたい、二重像を合わせてみたい...と念じていたら、ふらり初めて立ち寄った専門店で「こんなものもありますよ」と奥から出てきたのが、このカメラでした。


KONICA II B。1955年発売。あとから調べて、コニカの1型、2型、3型と出たシリーズの2番目。Bは最初に出た2型の廉価版的な位置づけだったようです。

とにかくこの造形美にハートを撃ち抜かれてしまいました。レンズ周りの重厚なメカメカしさと、ボディの金属と革が織りなす流麗な曲線。

ただ、すぐには買わなかったのです。

理由の一つは重量。この時代なのであたりまえなのですが、気軽に持ち歩く気になるかなー...というのがまず気になりました。


この写真は購入後に改めて計ったときのもの。数字を見て、こんなにあったのかーというのが正直な感想でした。この数字ほど重い感じは受けていなかったです。全体的な形状が素晴らしいので数字よりも軽く感じます。
ただ、それまで400g台のOLYMPUS PENシリーズを使っていたので、ちょっと躊躇したのです。

そして、この時代のカメラあるあるらしいのですが、ストラップを付けるところ(アイレットというらしいです)がないのです。気軽に持ち歩いて撮影するということがまだ想定されていなかったのでしょうか。

ストラップないのは本当にこわいので、いまはこれをつけて使用しています。


三脚穴につけるタイプのストラップ、HAKUBAさんのKA-N60です。すごく使いやすいし、造りも紐もしっかりしているので、重量のあるカメラでも安心です。

ということで、一度は家に戻ったのですが、もうカメラの美しさのとりこになってしまった自分がいて、ネット上のKONICA 2型の情報をむさぼり読んでどうしようもなくなってしまったので、購入を決断しました。

テスト的に最初のロールで撮った作例がこちらです。



1950年代のカメラということで、カラーフィルムにはまだレンズが最適化されてはいなかったのだと思うのですが、すごく印象的な写りでとても満足しています。

とっても奥深いカメラなので、引き続きご紹介を続けていこうと思います。

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